SSブログ

迎賓館赤坂離宮 4「花鳥の間」七宝焼き [東京散歩]

いったいどんな人の作品なのだろうと、この作品だけをまとめた冊子「七宝の美」(茜出版)を購入し、自宅に戻ってからじっくり読んでみました。七宝焼きのアクセサリーや小さな銘々皿などは、自宅にありましたが、どれも鮮やかな色彩で、こういう色が七宝焼きの特徴なのだと思い込んでいました。でも「花鳥の間」にあった七宝の色は全く違い、落ち着いた色合いでした。

冊子によると、この作品の下絵を描いたのが日本画家の「渡辺省亭(1851~1918)」、その絵を七宝で焼いたのが「涛川惣助(1847~1910)」と書かれていました。
金属にガラス質の釉薬を焼き付けて作る七宝には色々な技法(有線七宝、無線七宝、忍び針、抜き針・・・)があることを初めて知りました。細密な描写で描かれた渡辺省亭の植物、鳥の羽一枚一枚を正確に描き、その鳥の体温まで感じられるような原画は、素晴らしい絵でした。その絵を七宝という高度な技法で忠実に作り上げた涛川惣助がこれを完成させるために、どれだけの時間を費やしたのだろうかと、思いを馳せました。この七宝からは日本の四季だけでなく、その季節の風を感じることが出来ました。「花鳥の間」は、私にとって忘れられない部屋でした。

七宝の美 茜出版
冊子「七宝の美」と「国宝 迎賓館赤坂離宮」

工房ゆんたく facebook
工房ゆんたく Twitter

ブログランキングへ参加しています。
1日1回、クリックして投票を、お願いいたします。
人気ブログランキングへ

投稿者:ゆんたく


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0