モキチフーズガーデン [神奈川散歩]
子どもの頃、茅ヶ崎の叔母の家によく遊びに行きました。叔母の家は、茅ヶ崎駅の南口から商店街を通り、徒歩10分ほどの所にあり、小さな商店が沢山あるこの通りを歩くのが好きでした。二十歳を過ぎる頃までこの辺りにはよく行っていたのですが、反対の北口へはほとんど行ったことがありませんでした。
学生時代の友人を誘って、茅ヶ崎市立美術館で開催されている「北斎漫画」を見に行くことになっていたので、昼食をとるところを探しているうちに、北口からすぐの所に熊澤酒造が経営しているレストランがあるのを初めて知りました。古い建物を利用したような店内の写真は趣があり、ここへ行きたくなりました。
20年ぶりに訪れた茅ヶ崎駅は、大きく様変わりしていました。地図を頼りにゆっくり歩いて行くと、住宅街の間にモキチフーズガーデンの看板を見つけました。すぐ隣に「日本精麦株式会社」と書かれた門がありました。広い敷地はかつてここにあった精麦会社の跡地であることを知りました。子どもの頃から何度もこの駅に来ていたのに、ここに精麦をしていた会社があったことに驚きました。
レストランはこの精麦工場の建物をそのまま使っていました。高い天井、太い何本もの梁、当時使われていた機械も店内の所々に置かれていて、とても素晴らしい利用の方法に感動しました。 レストランのメニューには熊澤酒造で醸造されたビールや日本酒もありました。パスタランチとカレーのランチを二人で注文しました。もちろんアルコール類もお願いして、久しぶりの学生気分でゆっくりおしゃべりしながら、楽しい時を過ごしました。ランチセットも丁寧に作られ、最後のデザートまで細やかな気配りが感じられ、ここを訪ねて本当に良かったと思いました。
投稿者:ゆんたく
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