横須賀軍港めぐり [横須賀散策]
2月に横須賀市民は半額で乗船できる期間があったので、初めて自衛隊と米軍横須賀基地を海から眺める軍港めぐりの船に乗ってみました。詳しく楽しい解説付きの45分間は、思っていた以上に楽しく、テレビの映像でしか見たことのなかった様々な艦船を近くで見ることができました。
東京から来てくれた知人にも見せたいと思い立ち、数日前に船の予約を入れました。今年の4月にこれまでよりも少し大きな船「シーフレンド7」が就航するようになったので、それにも乗ってみたいと思いました。
久しぶりの晴天に恵まれ、14時出港の船に乗りました。多くの乗船客で満席になっていました。日差しも強く、まぶしいほどでしたが、心地の良い風が吹き、船上から多くの船を見ることができました。今回一番印象に残ったのは、南極観測船「しらせ」です。船体の塗装が綺麗に朱色と白色とに塗り分けられていました。もう少しすると南極へ向かって出発するそうです。厚い氷を砕きながら進む船体は、とても頑丈そうでした。
南極観測船「しらせ」
役目を終えた世界最大級の木造艦「やえやま」も長浦港沖に停泊していました。木造でこれだけの大きさを造れる技術はこの先もずっと残して欲しいと思いましたが、技術を伝えられる方々も高齢となり、一番の若手だった方も80才を超えられたそうです。近くには木造に変わって強化プラスチックでできた船体が見えました。木造船と同じような塗装で、遠くからは違いは分かりませんでした。「やえやま」は海中や海底に敷設された機雷を排除する掃海艦です。磁気反応型機雷を避けるため磁気を帯びない木造で造られていました。私の第2のふるさと八重山諸島から名付けられた「やえやま」は、2016年6月28日に役目を終え艦番号301を消され、ひっそりと係留されていました。
45分間の船旅は、日常を離れ、今まで見ていなかった大切なことに気づかされる時間でもありました。
役目を終えた、掃海艦「やえやま」
投稿者:ゆんたく
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