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「島の手仕事」 [本の話]

沖縄県八重山諸島、黒島出身の友人が、本を送ってくれました。

八重山諸島で、糸づくりから染色、機織りの仕事をしている人たちを紹介した本です。八重山の各島に暮らしているひとりひとりを丁寧に取材し、その仕事の工程とその人の生き方を写真と共にまとめてありました。

染色や織物の工程を詳しく書いた本は沢山ありますが、仕事をしている人に寄り添い、「その人」を見事に描いた文章を読んでいると、読み手の自分もその場にいて、同じ光景を見ているような気持ちになりました。そして、作り手の人が織り上がった布を着物に仕立て、晴れやかな表情で写っている写真も素晴らしく、ずっとその人に寄り添って撮影されてきたのだと感じました。
まだ織物の工程を全く知らなかった頃、私は機織りの作業が一番大変なのだと思っていました。八重山諸島で初めて八重山上布やミンサー織りに出合ったときに、織物をされている方から「機に掛けてしまえば、後はそれほど大変ではない。その前の糸づくりや染めが一番大変な仕事だから。」と教えられました。

植物の繊維から糸をつくり、植物の色で染め上げ、細い糸を織るという、気の遠くなるような工程を経て出来上がる織物。一番来て欲しい人に心を込めて作られていく布の素晴らしさを深く知ることの出来る本だと思いました。

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投稿者:ゆんたく


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