佐野洋子さんの本 5 [絵本の話]
「あっちの豚 こっちの豚」
佐野洋子さんが亡くなった後、30点の原画が見つかり、息子の広瀬 弦さんによって小学館から再出版されました。
この話は、1987年に小峰書店から出版されたもので、「作・佐野洋子/絵・広瀬弦」という初の親子の作品でした。弦さんが高校生だった頃、母の洋子さんに絵本の絵を描かないかと言われ、こづかいが手に入ると思った弦さんが絵を描き、出版されたそうです。
再出版された「あっちの豚 こっちの豚」(佐野洋子 作・絵)はすべて佐野洋子さんのものになっていますが、この本の最後に、新たに描かれた弦さんの挿絵も載っていました。とても繊細な絵で細やかな心を感じました。弦さんの絵を見ながらこの話を読んで見ると、同じ話なのに主人公の豚が洋子さんの豚とはまた違った感じになります。弦さんの挿絵の本もまた新たに出版されるといいなあと思いました。
投稿者:ゆんたく
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