佐野洋子さんの本 2 [絵本の話]
「だってだってのおばあさん」
これからおばあさんになりつつある私が、若い頃この絵本を見て、こんなおばあさんになりたいなあと思いました。98さんのおばあさんと1ぴきのねこの物語です。
99才のお誕生日を迎えた日、99本のろうそくを買いに行ったねこは、あんまり急いだので、川へろうそくを落としてしまったのです。5本のろうそくでお祝いしたおばあさんは、5才になりました。5才のおばあさんが94年ぶりに川を飛び越したこのページは、とても印象的でした。この絵本のあとがきに書かれている佐野さんの言葉も忘れられません。
「クリスマスになると、雪の降る美しい街のたくさんのたくさんのおばあさんに、この絵本を贈りたいのです。でもこれ子どもの絵本でしょうって?
だって、おばあさんは一番たくさん子どもの心を持っているんですもの。」
99才を迎えられたかも知れない佐野洋子に出会いたかった・・・と、思いました。
投稿者:ゆんたく
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