勤王流八重山舞踊保存会35周年記念公演 その2 [沖縄芸能]
6月30日に東京国立劇場で行われた、勤王流八重山舞踊保存会35周年記念公演で地謡を担当された大工哲弘さんのCDを以前、沖縄に行ったときに数枚購入しました。深みと味のある声に感動し、何度も聞きました。今回、生でその演奏を聞くことができました。奥さんの苗子さんの琴も大工さんの三線を引き立て、質の高い地謡の演奏も楽しむ機会に恵まれました。
公演の中で川井民枝さんも踊られた、私の好きな「高那節」について紹介します。初めて大工哲弘さんが歌う、この曲を聞いたとき、「ザンザブロー、ムージュルカージュルジンジンドー」という言葉だけが、とても印象に残りました。意味は全くわからず、不思議な言葉と心地よい音とリズムに心惹かれました。今回初めて詳しい解説の書かれた公演冊子でその唄の内容を知ることが出来ました。
「人名の名古屋山三郎から転じて、ザンザブロウになったといわれています。支那からの帰りに台風に遭い、西表島の高那村に漂着したザンザブロウは、この地に住み着き、オウザという女性を妻としました。そしてアガメという娘をもうけました。娘のアガメが3月3日、桃の節句に潮干狩りをしていたら、突然の雨風。村中大騒ぎとなり、緊急の救助対策をしていると、風雨は去って晴天に変わりました。おかげで娘は無事に戻ることができ、ザンザブロウは無事の生還を喜び、村人達が海の幸、山の幸を鍋にしてお祝いをした様子を即興で歌い、その唄がそのまま「ザンザブロウ」(高那節)として伝わったと言われています。」
多くの沖縄民謡の中でいくつも心に残る曲がありますが、この高那節(一名ザンザブロウと言われています。)はお勧めの一曲です。
大工哲弘さんの高那節が聞けるCD
その他大工哲弘さん歌三線が聞けるCD
投稿者:ゆんたく
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