今年の岡本よしろうさんの絵本原画展 2 [絵本の話]
今回の挿絵は、2011年8月に出された月刊たくさんのふしぎ「まちぼうけの生態学ーアカオニグモと草むらの虫たち」と、その続編として2015年7月号に掲載されている「おいかけっこの生態学ーキスジベッコウと草むらのオニグモたち」の2作品の原画が展示されていました。
遠藤知二さんの文は、子ども達にわかりやすく書かれたものですが、アカオニグモの天敵であるキスジベッコウの研究をどのような手順で観察し、その記録をどう分析していくのかを実にていねいに、易しい言葉でまとめられています。
その文に沿って、岡本よしろうさんの挿絵が描かれています。絵があることで、その昆虫たちの動きがよりわかりやすくなっていました。
多くの子ども達は、昆虫がとても好きです。じっとその場を動かず、何時間でもあきることなく虫を見続けている子どもにとって、この本はきっと宝物の本になることと思います。
原画展は8月11日(火)までです。(水曜・木曜日は定休日)まだしばらく時間がありますので、ぜひ、原画を見て頂きたいと思います。印刷物では伝えきれない鉛筆の動きや筆のタッチ、色付けの方法などが実感できます。暑い夏の一日、うみべのえほんツバメ号で優しいひとときを過ごして欲しいと思います。
投稿者:ゆんたく
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