小浜の「焼き鯖」 [美味しい一品]
数年前に「ちりとてちん」というNHKの朝の連続テレビ小説がありました。主役の女の子が育った家が福井県小浜市(おばまし)の若狭塗箸(わかさぬりばし)の工房でした。塗り箸の出来上がるまでが丁寧に紹介され、毎朝欠かさずに見ていました。その中で元気のいい魚屋さんが、けんかの仲裁に入るときにいつも手に持っていたのが、「焼き鯖」でした。鯖を丸ごと串に刺し、炭火で焼いて店先に並べている光景に、一度食べたいと思いました。
この町がご両親の故郷だという知人からこの焼き鯖が送られてきました。大きな箱に入っていた鯖は、大きな竹串に見事な流線型で刺してあり、見るからに美味しそうな焼き加減でした。袋から出すと、ずっしりとした重みです。説明に書かれていたとおりに串を抜き、電子レンジで様子を見ながら温めました。大きな皿の上に乗せて、写真を撮りました。写真に味が撮れるなら、生涯残していきたい美味しさでした。香りも脂ののりも申し分なく、4人で食べても十分な身がついていました。いつか小浜を訪ねて、店先に並ぶ沢山のやい鯖をカメラに納めたいと思いました。
投稿者:ゆんたく
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