迎賓館赤坂離宮 6「羽衣の間」 [東京散歩]
最後に入った部屋が、迎賓館赤坂離宮西側にある「羽衣の間」でした。ここはかつて舞踏室と呼ばれていたそうです。東側にある「花鳥の間」とともに、本館で最も大きい部屋です。
この部屋にも天井に大きな絵が描かれていました。謡曲の「羽衣」をモチーフにして、曲面画法で描かれた天井絵は、これまで見てきた部屋のものとは趣が違っていました。部屋の隅に立って見上げると、描かれている柱や煙突は中央に向かって傾いているように見えるのですが、部屋の中央に立って見ると、違う角度に見えました。壁には楽器や楽譜、琵琶や笙などの石膏レリーフがありました。
また、部屋に取り付けられた3基のシャンデリアも豪華絢爛でした。正面の中二階にはオーケストラボックスがあり、かつて、この部屋で行われたであろう優雅な舞踏会の様子を思い描きました。
オーケストラボックスの下には屏風が一双置かれていました。金箔や銀箔を様々な形に細かく切って張り、文様を表す「きり金」という技法で作られたものだそうです。木地のところに緻密な幾何学文様が施されていました。人間国宝の斎田梅亭(1900~1981)という方の作品でした。
内部は撮影禁止です。写真は、内閣府のホームページをご覧下さい。
迎賓館赤坂離宮「羽衣の間」
迎賓館赤坂離宮「羽衣の間(天井絵画)」
投稿者:ゆんたく
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