迎賓館赤坂離宮 5「朝日の間」 [東京散歩]
2階の大ホールをさらに進んだ所にあるのが「朝日の間」です。この部屋の入口には小磯良平氏が描いた大きな油絵が飾られていました。「絵画」と「音楽」と題された絵は、初め見たときにはなぜこのモチーフの絵が選ばれたのか、よく分かりませんでした。冊子を調べてみましたが、詳しい説明は書かれていませんでした。
部屋に入ると、美しい天井絵画が目に入ってきました。朝日を背に受けた暁の女王オーロラが、左手に月桂樹の小枝を持ち、右手には手綱を持って、白馬4頭に引かせた車に立ったまま乗っている絵が描かれていました。4頭の馬の動き、颯爽と馬を操っている女神は、とても生き生きとしていました。
天井の周囲には、また別の絵が描かれていました。ちょうど湾曲している部分にライオンの頭の部分がありました。ライオンの表情はとても穏やかで、この部屋のどこにいてもこちらを見つめているように描かれていました。他にも兜や鎧、弓矢、盾、鉾、船首、櫂、銛、錨などの絵もありました。
壁には織物が張られていました。淡い草色の繻子地に濃い緑色のビロードで、花や葉の模様を浮き出すように織られたもので、京都西陣の金華山織というそうです。どの部屋にもそれぞれ技術の粋を集めて作られているものばかりで、何時間でも滞在していたいと思いました。
内部は撮影禁止です。写真は、内閣府のホームページをご覧下さい。
迎賓館赤坂離宮「朝日の間」
迎賓館赤坂離宮「朝日の間(天井絵画)」
投稿者:ゆんたく
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