髙橋幸子さんの版画 [版画]
この人の版画を見ていると、とても心が和みます。こんなに小さな版木にどうやってこれだけ味わいのある文字を彫ることができるのだろうかと、思います。版木に彫られた動物、植物も温もりのある線とユーモラスな格好で、何度見てもつい笑みがこぼれます。
毎年秋に「鎌倉ギャラリー」で開かれる個展に行きました。
ことしの作品展の中で私が一番心に残ったのは、マタイ伝の一説を彫った版画です。動物達がワイン片手に楽しんで、その間には七輪に焼けたさんまが数本並んでありました。そしてその下に彫られたマタイ伝6章34節は、「明日のことを思い煩うな。明日のことは、明日自身が思い煩うであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。」・・・と
しんどいことがあった日は、この版画を思い起こそうと決心しました。この発想ができる髙橋さんはやはり素敵な方だと感じます。
版画家高橋幸子さんの版画教室
http://shichiri-tanosii-hanga.jimdo.com/
投稿者:ゆんたく
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