SSブログ

平塚市美術館展覧会「水彩画みづゑの魅力展」 [日々の暮らし]

4月20日(土)から6月16日(日)まで、平塚市美術館で「水彩画 みずゑの魅力 明治から現代まで」という展覧会が開催されています。

油絵の展覧会は色々なところで見る機会がありましたが、これだけの水彩画を集めた展覧会は初めてだったので、ぜひ行ってみたいと思っていました。

6月7日(金)、天気予報では朝から雨ということでしたが、幸い良い天気に変わり、久しぶりに平塚の駅に降り立ちました。平塚駅の北口からバスに乗って、美術館前で降り、歩いて、新緑の美しい美術館に到着しました。
平日のためか、思っていたよりもずっと空いていました。筆のタッチや色使いをしっかり見ようと、ついつい額に鼻が付いてしまいそうな位置に立ってしまいましたが、じっくり一枚一枚の絵を見ることが出来ました。実に細かな筆づかいと高度な水彩の技法を用いた作品に言葉にならないほど、感動しました。水彩画の描かれた時代によって、風景や服装の違いがよくわかり、昔はこういう町並みだったのかと、しばしタイムスリップして自分もその場所にたたずんでいるような気持ちになりました。
この会場の中で一番心に残ったのは、大下藤次郎さん(1870~1922)の作品です。「シドニー湾」「メルボルン港」「赤道直下にて」と、海を描いた三作品がありましたが、海のさざ波の描き方が少しずつ違っていました。こういう展示の仕方は、違いがよくわかり、とても興味深いものでした。大下さんは、作品だけでなく、水彩画の技法書「水彩画の栞」や水彩画専門誌「みずゑ」の発行と行った出版活動を通して、水彩画の啓蒙普及活動をされた人でもありました。
「みずゑ」という本を見たことはありましたが、その本が出版されるに至った歴史も水彩画の歴史も知らなかった私にとって、この一日はとても有意義で、心を満たす時間を過ごすことが出来ました。数年前、84才でなくなった義父はとても絵の上手な人で、時間さえあれば油絵、水彩、パステルと色々な画材で絵を描いていました。父の日を前に、天国の父から大切な機会を贈られたような気がしました。

開催は6月16日(日)までなので、ぜひ時間をとって多くの方に見てほしいと思いました。

ブログランキングへ参加しています。
1日1回、クリックして投票を、お願いいたします。
人気ブログランキングへ

投稿者:ゆんたく


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0