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黒島 島の薬 [沖縄のある暮らし]

沖縄の黒島へ行くと、いつも泊まる民宿のおばちゃんのお姉さんが亡くなりました。子供の頃とても病弱だったいう、そのおばあちゃんは、80歳をこえてからも民宿の仕事を手伝い、静かに旅立っていかれたそうです。
病弱だった子どもの頃、医者もいない島では、昔から伝えられている薬草があり、病気になるとそれをせんじて飲まされたという、色々な薬草の話を聞かせていただいたことがありました。

1.オオバコ
○葉を陰干しする。乾いた葉をさらに煎って煎じてお茶として飲む。
○肝臓病や膀胱炎に良く効く。
2.ニガナ
○岩の所に生育しているニガナの根を薄くけずった後陰干しにする。泡盛に浸けて、三年ほど寝かしてから飲む。
○胃の病気に良く効く。胃の特効薬。
3.ウコン(ウッチン)
○根を薄く切ったものを乾燥させ、煎じて飲む。泡盛に浸けておくこともある。
○胃弱、夏バテ、食欲低下に効く。
○ウコンの根は、赤みを帯びる物(オレンジ、イエロー)が良質である。
4.クミスクチン(白い花が咲く)
○葉を陰干しして乾燥させ、お茶にして飲む。
○血圧が高い時(腎臓病、糖尿病などで)血圧を下げる効果がある。
5.バンシロウ
○葉を陰干しして乾燥させ、煎じて飲む。
○腹痛、下痢、消化不良に効く。
6.ニンジンキョウ
○葉を搾り液を飲む。緑色のきれいなジュースになる。
○子供の熱冷まし。
他に、桑の葉の新芽をおじやに入れて食べたり、ミミズを生のまま布に入れ熱湯で湧かした物を飲むなどしたが、ばあちゃんも何に効くか良くわからないということでした。
三姉妹のおばあちゃんたちが、まだまだお元気だった頃、「岩場に育つニガナは、とても良いんだよ。」と言いながら、三人で楽しそうにニガナの根を下処理していたことを思い出しました。

都会に暮らし、病院に行く度に、沢山の薬をもらい、毎日何種類も飲まなくてはならない人たちと島のお年寄りたちと、いったいどちらが健康なのだろう。自分の1日の仕事とていねいに向き合い、自分の体調をしっかり観察し、あれやこれや煎じて飲んでいたおばあちゃんを見習いたいと思います。

投稿者:ゆんたく


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